忌避剤/防虫/防鳥/防獣

サシバエに刺されると非常に痛く牛は落ち着いて寝ることも餌を食べることも出来ません。

またサシバエを媒介として牛白血病など伝染病のリスクも発生します。

サシバエによる家畜への影響、経済的損失は甚大です。

乳牛１頭あたりサシバエ１匹で乳量が０．７％低下します

仔牛１頭あたり５０匹のハエにより１３．２％増体率が低下します

サシバエの影響により和牛（２８ヶ月肥育）の枝肉重量が約５％差が生じます

サシバエネット自体は比較的安い資材です。設置は大変かもしれませんが毎年サシバエネットを設置することで経営面に良い影響があります。

①牛舎の長さに合わせてネットをカットする

②取り付け

　ロープで取り付ける場合　

・サシバエネット上部でロープを包み結束バンドなどで固定する

・畜舎の柱などにロープを掛けてサシバエネットを垂れ幕状にする

　タッカーで取り付ける場合/木造牛舎　

・横柱などを利用してタッカーでサシバエネットを取り付ける

　クランプで取り付ける場合　

・引っ掛けることが出来る金具を梁やH鋼を利用して取り付ける

ネットを設置したり、トンネル換気牛舎にしてもハエはどこからか侵入してくる場合があります。畜舎内や衛生環境が求められる場所は誘引タイプや捕獲タイプのハエトリ器が必要です。

蜘蛛は小さな害虫などを捕獲してくれる益虫になる場合もありますが、畜舎の場合は蜘蛛の巣が原因で家畜が肺炎や感染症になってしまう場合があります。柱や窓を覆うような蜘蛛の巣は日光を遮り、蜘蛛の巣についたホコリなどは畜舎内で作業する人にとっても良いものではありません。蜘蛛の巣による畜舎内設備の老朽化や腐食もコストに大きく跳ね返ってきます。

畜舎内にはロボットをはじめ様々な機械が導入されています。ネズミがコードなどをかじることでロボットや機械が故障し大きな損失となるばかりか、コード破損による漏電などにより火災の原因となる場合もあります。畜舎内のネズミは徹底駆除が必要です。